当院助産師がコンゴ母子保健支援にいきました!

コンゴ民主共和国でのデジタル産科健診の支援

日本の会社SOIKがコンゴ民主共和国の首株式都キンシャサにて、コンゴの保健省との間で協定を締結し、現地妊婦を対象にデジタル産科健診の実証実験を実施するために、その研修のサポートに行ってきました。 妊婦健診スマホアプリを用いて助産師が健診を行い、その結果はデータベースに保存され、必要があれば医師にも共有され診察を受けることが出来ます。現地の助産師が妊婦健診アプリを使って妊婦健診を自律的に行うことで、持続可能な(SDGs)システムの構築を目指します。その様子を報告します。

コン民主和国はアフリカ大陸の真ん中にあり、首都はキンシャサ。首都だけでも人口は1千万人超えで、街の中心部は大都会で、車も人も多いです。地方都市では電力や移動のためのインフラが整わない状況で、お産のために5キロほどの距離を移動して、医療施設に妊婦さんを運ぶこともあります。

健康保険のシステムはなく、妊婦健診も20週を超えてから受診する事が多く、出産予定日を決めるのが大変でした。そこで、妊婦健診でスマホエコーを使うと、赤ちゃんの大きさから妊娠週数や、出産予定日の推定を出すことが出来ます。また、妊婦さんのID登録をして、既往歴や検査結果を保存します。この妊婦健診アプリはスマホの電源が確保できれば、エコーも出来るし、データが保存されるので電子カルテと同じ機能で、現地では画期的なシステムです。途上国で環境や物資が不足している状況下でも、このデジタル産科健診アプリを使うことで利便性がアップし医療の質が向上する事が期待されます。

 

国や言葉が違っても、環境や道具は違っても、医療でやっている内容は同じなので、医療は世界共通! 妊産婦と赤ちゃんを守るために活動する仲間が世界中にいることはとても心強いです。現地の医療者と交流し、貴重な経験となったこの活動に参加させていただきました事を深く感謝いたします。

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